ローカル5G⑥ ~1000万円を切ってきたローカル5Gパッケージ~

はじめに

ローカル5G が広く普及されるには、5G の特徴を活かしたユースケースの登場や少々面倒な免許申請の簡略化などが挙げられると思いますが、それと同じくらいに器機の価格が下がることも重要な要素かなと思います。

最近になり1000万を切る価格でパッケージ化されたものが登場してきましたが、これらの製品が口火となり、価格競争に拍車が掛かることが普及への足掛かりになればと思います。

今回は、これら低価格パッケージを導入する上で気を付けるべきことについてお話しいたします。

端末(UE) はついているのか

低価格パッケージの中には端末は自身で用意するケースがあります。
端末を用意するということは当然ならが SIM も自身で用意することになります。
第3回の記事(https://ranger-systems.co.jp/blog-engineer/archives/1739)にも書いてますが、ローカル5G には専用の IMSI が書き込まれた SIM が必要なのでセットの中に端末がない場合は注意が必要です。

5GC はついてくるのか、オンプレかクラウドか

端末の場合と同様ですが、パッケージの中に5GC が含まれるのかと、含まれる場合はオンプレ型なのかクラウド型なのかを確認する必要があります。

クラウド型の場合はオンプレ型のように物理的な構築が発生しないので導入までが短期間であり、器機の EOL も考慮しなくてよいのはメリットですが、ユーザー側で設定できる箇所が制限されているケースもあります。

せっかく5G を導入するなら手元において色々触ってみたいという場合には適しません。逆に無線部分の検証だけをしたいような場合には向いている形態となります。

構築サポートが含まれているか

5G に限らずモバイルネットワーク機器の構築には専門の知識が必要でマニュアルを見ながらでも
初心者の方には難易度が高く、メーカーのサポートはほぼ必須となります。
パッケージにそれらのサポートが込みとなってるのか、それとも別途、構築サポート費が発生するのかを確認するとよいでしょう。

免許取得サポートが含まれているか

何度かお話ししているようにローカル5G では免許取得が必要となります。
構築サポートと同様、こちらもパッケージに含まれているかを確認する必要があります。

保守費がどの程度か

器機を運用していく上で故障時の交換対応やソフトウェアの定期的なアップデートを受けるために
保守契約が必要となります。この保守費がどの程度なのかを確認しましょう。
よくあるケースとして初年度はサービス的な意味で安くなっており、2年目以降から正規の価格になることがあるので、そのあたりも含めて確認しておくとよいでしょう。

まとめ

低価格パッケージを導入するにあたって確認しておくとよいことをいくつか紹介しました。
簡単にまとめますと以下のとおりです。

 ・端末と5GC を含めると器機費用としてどの程度必要になるのか
 ・各種サポート費(構築、免許)は発生するのか
 ・保守費用の確認(初年度と2年目以降)

これらを踏まえて本当に必要な金額を出したあとに、ローカル5G を導入したい目的と照らし合わせてください。

低価格パッケージの多くは小規模向けなものが多く、目的が PoC やオフィスの1フロアーへのテスト導入などのスモールスタート的な導入なら問題ないと思いますが、本格的な商用導入などが目的の場合は、結局のところパッケージを何セットも購入する必要となり、以前から市場にあるいわゆる中規模や大規模の器機を揃えた方が割安だったなんてことになりかねません。

おわりに

今回は巷を賑わしているローカル5G の低価格パッケージについてお話をしました。
今すぐというわけではありませんが、いずれは当社でもこのようなパッケージを提供できればと考えています。

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