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【社員インタビュー】プロダクトエンジニア 太田 有祐

今回は当社の技術エキスパートである太田さんにインタビューを行いました。
太田さんは技術トップだけではなく、マネージャーとしても活躍しているエンジニアです。

全社員の顔と名前を覚えられる規模の会社がよかった


– まずは社歴、担当業務などプロフィールを教えてください。

2017年11月に入社です。5年くらいかなぁという感覚でしたがもう7年なんですね。
担当業務は、本当はEPC担当(PGWとか)なんだけど、レンジャーシステムズに入ってからはDPIエンジニア的なものになっている気がします。でも本人的には「自分は何担当」とは決めていなくて、インフラもやるし、できることはなんでもやろうという感じです。

– ちなみに前職は何をされていたのですか?

前職ではとあるMVNO事業者でネットワーク運用を担当していました。
その前は中堅ソフトウェアハウスにいたのですが、そこを通してMVNO事業者に派遣され運用業務を任されていました。ネットワーク運用の仕事が面白くなり、ソフトウェアハウスを辞めてそのMVNOの会社で直接仕事をやっていたという感じですね。

– MVNOの会社に面白みを感じたということですが、どのような点に面白みを感じていたのでしょうか?

一番は色々な機器に触れるところでしょうか。
あとはサービス企画に関われるというところですかね。社員になることで自分の裁量でできることも増え、サービスに自分の意見を反映させることもできました。
サービス企画の人達と意見交換を直接できる部分に面白みを感じていました。


一方でオフィスの一角にCS(カスタマーサービス)部門のコールセンターがあったんですけど、コールセンター担当がお客様からのクレームをもって相談にくることもあって、サービスを身近に感じることができましたね。

– なるほど。それでは太田さんがレンジャーに転職を決めた理由を教えてもらえますか?

前の会社で自分のこれからのことをどうしようか悩んでいたときに、ちょうど代表の相原さんから飲みに誘われました。
相原さんとは4、5回飲みにいったと思います。回数を重ねる中で、レンジャーにきませんか?と誘われたのがきっかけです。
その場でレンジャーのやっていること、これからやりたいことを説明していただき、それに感銘を受けたのを覚えていますね。


他にもお誘いを受けていたメーカーもあったのですが、メーカーの社員になってもそのメーカーのプロダクトしか扱うことができないでしょうし、SIの方が自分のやりたいことかなと考えていました。
レンジャーにはやりたいことがあるし、IoTにも興味があったので、IoTがあるならなおレンジャーがいいんじゃないかなと思って決めました。

あとは自分が大きい会社が苦手だ、というのもありました。
500人程度の会社に籍をおいていたこともありましたが、隣の部署の社員の顔も分からない感じだったり、社長も数年おきに変わるんですが、主要株主から送り込まれてくるのでやっぱり顔も名前も知らない人なんですよね。
堅い会社ではありましたが面白い会社ではなかったかなと思います。

小さい会社でやりたいことが目の前にあって、というところでレンジャーに惹かれていたところはあったかと思います。

技術で人を幸せにする

– ありがとうございました。では、次に技術のトップとしてたくさんの案件に携わっているかと思いますが、印象に残っている案件はどのようなものか教えていただけますか?

長く運用に携わったサービスのサービスクローズ案件が一番感慨深かったですかね。
まだまだ面倒を見るはずだったのにお客様の都合もあってサービスクローズが急に前倒しになったこともあり、「このタイミングでクローズしちゃうのか~。。」といった感じでした。


あと、もう一つ別のサービスクローズに伴う作業があったんですが、機器の電源落としたり、ラックから降ろしたり、ケーブルを引っこ抜いたりしているときに、「あ~もう終わりかぁ」という感じはあったかなぁと思います。
残念な気持ちもありましたし、自分にまかせてもらった仕事を最後までやりきったという達成感もありました。

– 太田さんといえば社内の業務効率化を積極的に進めているイメージがあります。最近ではSlackとClockifyを連携させるなどありましたが、あれも太田さんが作ったのですか?

実装は別の社員にお願いしましたが、私が企画~設計をしたような感じです。やっぱり一つの部屋で顔が見えて仕事をしているのと、テレワークで個々の場所で仕事をしているのとでは全然雰囲気が違うと思うのですよね。
以前だったら喫煙スペースの周りに人が集まって「たばこミュニケーション」と呼ばれるようなものがあったりしましたけど、テレワークが主体になってくるとできないじゃないですか。
なのでその代わりになればと思っていろいろ始めてみたといった感じです。

– 太田さんは業務がとても忙しいイメージがあるのですが、社内のことまで着手するその活力はどこから生まれてくるのでしょうか?

仕事は楽しく楽にすませたいという思いがあるので、そういうのが業務効率化の原動力ではあるかと思います。

– その上で仕事で大切にしていることを教えていただけますか?

今の話につながるところがありますが、エンジニアリングって技術で人を楽にするとか幸せにすることだと思うんです。
なので「システムをお客様に使ってもらって何が楽になるんだろう」というのは常々考えています。
ただ変化を嫌がる人は多いですよね。提案しても今まで通りやりたいんだと言われることもありそこは難しいなと感じます。

自分の周りに少し手を伸ばしてみる

– 今後、挑戦してみたいことを教えていただけますか?

勉強嫌いなので使う予定のない技術をあえて勉強するということはまずないですね。
こういうお仕事がありそうだ、といったことを契機に広げていくタイプなので、今何か新しく取り組んでいるというものはないです。
ただ、マシーンラーニングやAIというのは「人をいかに楽にするか」というテーマから避けて通れない道なので勉強する必要があるとは思っています。

– なるほど。新しい技術などの情報収集はどうやっているんですか?

気になったら調べるようにしています。何か新しい技術を調査するという目的で調べるのではなく、何かをやる時間の中で調査も一緒にやっている感じです。
打合せしていても知らない単語があればその場で調べますね。気になったらすぐ調べるタイプです。
飲み会の場でも会話でわからないことがあればその場ですぐ調べているようで、ある飲み会でいつものように調べていたら「ほら、太田さんもう調べてる~」なんて言葉をもらったこともあります(笑)

– 技術者って特定分野に特化してエキスパートになっていく、というイメージがあるのですが、太田さんは色々なジャンルを深くまで掘り下げたエキスパートという印象です。どうやったらそうなれるのでしょうか?

意図してやろうとしているわけじゃないのですよね。単にできることを増やしたいというところだと思います。
自分の担当のところがある程度わかってきたら、その周辺の技術領域のことも知っていこう、例えばアプリケーションが担当だたらサーバー(OS)のことも知っておこう、とかサーバーの担当だったらネットワークのことも知っておこう、ってやってきた結果だと思います。

– なるほど。学習方法はどんなことをされていたのですか?本とかYouTubeとかですか?

本を読むのが嫌いなんですよ。基本的にはそのプロダクトのリファレンス読んだり、WEBで実例を探して理解していくっていう感じですかね。
でもPGWやDPIとなってくるとWEB上の情報はかなり限られてくるので、そこはメーカーの人と直接話をして、知見を増やしてきました。

働き方は次世代に向かっていると思います

– ありがとうございます。今度は働き方について教えてください。レンジャーの新しい働き方はどうですか?

新型コロナウィルス感染症が蔓延した際、弊社はもともとテレワークを取り入れていたこともあり、すぐにテレワーク主体のワークスタイルに移行できましたね。その結果通勤時間の往復3時間が浮いたのはすごいありがたいことだと思います。
無駄が減りましたね。時間を有意義に使えるようになったかと思います。

– チームのコミュニケーションやプライベートとの両立に影響はりましたか?

コミュニケーションはSlackメインとなった印象ですが個人的には以前からチャットツールをメインで仕事をしてきたのでそんなに影響はなかったかと思います。以前と比べると仕事とプライベートとのメリハリはなくなったような気もしますが、両立できなくなったわけではないのでさほど大きな影響はないですね。

– 連絡したけど返信がなく、既読かどうかもわからなくて困るときがあると思うのですがそういった時はどうしますか?

それは非同期コミュニケーションのデメリットのひとつなので、ツールの特性として受け入れるしかないかなと思ってあまり深く考えないようにしています。業務上早く回答がほしいときは電話をかけてしまえばよいかなと。

– Slackといえば太田さんはたくさん分報を書いていますよね。何かたくさん書くようになったきっかけ等あるのでしょうか。

いくつかあるのですが、ひとつは、自分の頭の中を整理したいというのがあります。一度雑でもいいので書いておけばあとから見返せますし。
過去に一緒に働いていた人から「太田さんの思考が読めない」と言われたことがあって、自分の中では思考をめぐらせてアウトプットしていたのですが、相手からするとその結論にいたった経緯がわからないということだと思うのですよね。
それを分報に書くことにより整理しておきたいというものありますかね。


あと、トラブルシューティングにおいても「どうやってその解決方法に至ったか」という経緯を人に伝えたいことがあるのですが、分報に残しておけばあとで思い出すのも楽です。

– 働き方や文化の変化がレンジャーではありましたが、太田さんから見て今のレンジャーはどうですか?

10月からフレックス制になってだいぶ自分の理想の働き方に近づいてきていると思いますね。やっぱり好きなときに働いて好きなときに休めるというのは理想だなと思います。
もう少し追及するならば、今はみんなが集まらなきゃいけない時間があるのでコアタイムがありますが、コアタイムがあるとある程度制約を受けてしまうので、制約を受けないような働き方はできないかなぁと思います。
地球の裏側の人たちと一緒に業務するようなおおらかさが必要だとは思ってますが(笑)

– レンジャーシステムズは太田さんにとってどんな会社ですか?

働き方が次世代に向かっているという意味ではすごく面白い会社だと思っているし、他の会社ではこういうことできないんだろうなということもやっています。
例えば、ティール組織にしようなんてことは、ベンチャー企業であれば取り組んでいるところもあるかもしれないですが、15年たった会社がこれからティール組織にっていうのはそうそうないと思うんですよ。
やっぱりこの規模でフラットな組織で給料を自分で決めて、とかそういったことを視野にいれて取り組んでいるのは面白いし独自性があると思います。


組織がフラットになっても誰かがベクトルを統一しなきゃいけないという難しい面はあるけれども、絶対そういった組織の方が楽しいし良いと思います。

少数精鋭で小回りがききます

– 今度はチームのことについて教えてください。太田さんは技術チームのグループマネージャーですが技術会のようなものはあるのでしょうか?また今後技術力向上のためにやりたいことがあれば教えてください。

技術会のようなものはありません(笑)やらなきゃなとは思っているのですが。
自分の持ち場をきっちり守りますというタイプの人が多いと思うのですが、さっきも言いましたが自分の担当の周り、いかに裾野を広げていくかというところでいろいろ仕掛けていきたいなとは思っています。
小さい会社で人数も少ないので「わたしの担当ははこれ」って決めちゃうと会社として回らないと思いますね。

– なるほど。未経験の人は何を勉強したらよいでしょうか?

おかれている状況によりけりなので一概には言えないのですが、周りがやっている仕事で何かできることがあればそこからやっていくことが近道だと思います。なにか本を読んでできるようになるという世界でもないと思いますし。


新人の方であれば、先輩のやっている仕事を見ていて、この人はこんな雑用やっているのか、これなら自分でもできそうだなと思ったら、その仕事をかっさらっていく、そういうスタンスでいいと思います。職場は学校ではないので教えてもらうのを待っていても成長できないです。というと冷たく感じますが、あくまで心構えというか考え方のお話です。何も教えない、ということはもちろんないですのでご安心ください(笑)

– 太田さんが思うレンジャーの強みを教えていただけますか?

DPI(サンドバイン製品)という領域でいうと小回りが利くということだと思います。
大手のSIerだと人がたくさん関わってきて、どうしても時間(工数)も費用もかかってくるというところを、レンジャーであれば少数精鋭でその分コストも抑えるといったことも可能です。

– それでは太田さんご自身の強みはなんでしょうか?ここなら自分に任せておけ、といったものはありますか?

業務効率化に関する部分かと思います。「こんな面倒くさいことがあります。どうにかしてください!」というものがあれば一度聞いてもらえると。
普通の人なら業務ヒアリングをしてそのままツールへ実装してしまうと思うのですが、自分の場合は「そもそもその業務必要ですか?」という業務の棚卸から入るので、その分時間はかかるかもしれないですが、業務改善までしてしまうというところが私の強みかと思います。

– 最後にこれから技術者を目指す人にアドバイスをお願いいたします

「なんでこうなっているのか」、「このシステムはどう動いているのか」、という仕組みの深堀というか理屈を理解するようにすると、応用も利くようになります。応用できるようになると、覚えなければならないことが減りますし、似たようなシステムであれば容易に扱えるようになります。まずはこの辺りの意識の持ち方から考えてみると良いと思います。